お子様の人数をお伺いしました。 1人という方が過半数を超え(56%)、2人が38%、そして3人以上が6%いらっしゃいました。
出産後、精神的に不安定な時期があった方は、合わせて74%いらっしゃいました。そのうち、お一人目の時という方が57%、毎回という方が12%、二人目以降の時が5%いらっしゃいました。 落ち込んだり精神的に不安定だったことのなかった方は、26%でした。
精神的に不安定だった時期をお伺いしました。 一番多かったのは、出産後1カ月〜6カ月後(45%)でした。里帰りをしていた方も自宅に戻り、はじめての子育てが本格的に始まったころですね。次に多かったのは、出産後1日〜15日後(43%)でした。産後すぐの時期に涙もろくなったり不安定になるのは、一般的にマタニティーブルーとも言われ、多くの方が経験されるようです。そして、出産後16日〜31日後(36%)、出産後7カ月〜11カ月(11%)、1年後以降(7%)となりました。 大半の方が、出産後1年までの頃に経験されています。
具体的な症状をお伺いしました。 「悲しくなって涙が出た」(66%)と「イライラした」(63%)が共に60%以上いらっしゃいました。そして「憂鬱になった」(42%)、「不安感、緊張、パニック」(41%)、「気分が変化しやすい」(38%)、「不眠」(20%)、「倦怠感」(17%)、「子どもがかわいく思えなくなった」(13%)、「頭痛」(10%)、「食欲不振」(5%)と続きました。 多くの方がこのような症状を経験したということは、産後はこのような症状が起こりやすいということ。自分の体も劇的に変化をし、生活スタイルも変わり、子どもの命を預かり育てるという大きな責任を伴う毎日。周りの環境も症状も人それぞれですが、まずは、ママ自身も、そして周囲で支える人も、この大きな変化とかかる負荷を理解することが大切なのかもしれません。
精神的に不安定だった頃の状況で、近いものを選んでいただきました。 一番多かったのが「体を休める時間がなかった」(58%)で、同じように3割近くの方が「子育てをして体力的に限界だった」(30%)と、体の疲れを挙げています。出産後自分の体も戻らない状態で24時間のお世話がはじまり、体力的に辛いことが大きいようです。 また、約半数の方が「子育てに対する精神的不安があった」(50%)と子育てに対する不安を挙げています。初めての時には、わからないことばかり。気軽に話を聞いてくれる人、周囲でアドバイスをくれる人がいると、変わってくるのでしょう。 そして、「出産前の生活とのギャップが大きかった」(36%)、「周囲に知り合いがいなかった」(11%)、「引っ越しをした」(5%)、「親族との同居がはじまった」(4%)のように、「出産」を機に環境や生活がガラッと変わった様子も伺えます。 最後に、「夫との生活に悩んでいた」(19%)、「上の子と下の子の対処に悩んでいた」(9%)のように、赤ちゃんが生まれたことで少しずつ家族関係も変化していきますが、これもなかなかスムーズにはいかないようです。
Q4の症状に対し、どう対処をしたかをお伺いしました。 ダントツで一番多かったのが、「夫に相談した」(52%)でした。一番近くにいて、パートナーでもある夫に相談する。自分の状態を理解してもらうのも大切かもしれませんね。次に多かったのが、「親に相談した」(38%)という方。身近な出産経験者で、産後の体を気遣ってくれる存在はありがたいものです。3番目は、「友人に相談した」(24%)でした。出産経験者ならとても心強く、気軽に話ができるだけでもうれしいものです。 そして、「何もしなかった」(18%)、「実家へ帰った」(15%)、「ネットで検索・相談した」(15%)、「病院で相談した」(8%)、「子どもを預けた」(4%)と続きました。 母親なのだから・・・と抱え込まず、まずはいろいろな選択肢があることを知る。そして、自分にあった方法を探すことが大切なのかもしれません。
息子はホントに手のかかる赤ちゃんでした。1日中抱っこ、ベビーカーは拒否、よく泣く、等々・・・ママ友との子連れお出かけは、いつも大変でした。ママ友は、何でそんなに大変なの?といった感じがありました。手のかからない赤ちゃんもいることを知り、辛かったです。でも、先輩ママから『女の子と比べちゃだめよ〜違うから!嫌になるだけ』とアドバイスをもらい、それからは、無理して余裕のあるママに合わせた生活をやめました。確かにそのほうが楽。1才くらいまでは、とにかく息子のペース第一で暮らしていました。結果、家に1日中いることも多かったので、ストレスもたまりましたが、週の数日手伝いに来る実母のおかげで、何とか切り抜けました。どこかの時点で、自分の生活ではなく、子どものために生きている・・・くらいに開き直ってから気分が楽になったし、その頃には寝不足も解消されてきました。今から振り返っても寝不足慢性疲労の中、完全母乳でよくがんばったなぁと思い出されます。
北海道の風習なのか、近所の人たちが産後3週間までに出産祝いを自宅に届けてくれました。あまり面識のない方が、退院後1日数人ずつ突然やってくる状況で、新生児と二人でゆっくり休む間もありませんでした。チャイムの音がとにかく嫌でした。(普通は親と同居で家族が対応するようです) その上、産後3週間で新居が完成。引っ越しが重なり、それが片付く間もなく、今度は次々新築祝いで来客。家に上げないわけにも行かず・・・それらが落ち着く間もなくお返しも1カ月以内にしないといけないらしく、年末(お歳暮や年賀状作成も!)とも重なり、”お付き合い”のために人生でいちばん忙しく、大変な数カ月でした。初めての赤ちゃんの育児に専念したかった。
立会い出産を希望したために里帰りせず、母に上京してもらっての出産。夫婦の部屋に赤ちゃんを寝せて、母には別の部屋で寝てもらっていました。赤ちゃんが泣いても夫にはほとんど手伝ってもらえず、「手伝おうか」と声をかけてもらっても遠慮して手伝ってほしいとはいえませんでした。別室で寝ている母にも声をかけられず、昼間も家のことや夫のことが気になってなかなか体を休められず、精神的に参ってしまいました。でも反面、結果的に赤ちゃんと向き合うことが出来、深いコミュニケーションをとるいい機会だったような気もします。体はつらかったけど、赤ちゃんのお世話が嫌だと思ったことは一度もありませんでした。とはいえ、危険な状況に陥る前にほかの人の手を借りるべきだったと思います。
妊娠中に主人の仕事で知らない土地に引っ越したために、知り合いもいないままその土地で出産。私の実家は遠く自営業だったため、退院後一日で母は実家に帰りました。相談相手もいないし、どこに相談していいかもわからなかった。高校からの友達は誰も結婚しておらず、子育てについて話せる相手が誰もいなかった。そんな中で、毎日朝から晩までおむつ替えや離乳食。食が細くなかなか食べなかったり、おむつを変えてる途中でおしっこされたり。延々と続く単調な作業と毎日の繰り返し。何をしても全て無駄になる、やり直し。その感覚が耐えられませんでした。また、誰とも会話のない日も多く、それも追い詰められた理由の一つでした。
実家から離れたマンションに住み、子どもが昼寝て夜起きてしまうことなど、色々と子どもの事で悩み、自分の頭を叩いて「何で夜寝やんの?私が悪いの?」と、産後うつから、何年か経っても鬱病っぽくなっている知人がいます。彼女は産前は保母さんをやっていて、自分に子育ては容易いと思っていたようです。現在、彼女の上の子(女の子)は小1になりましたが、今も母親がパニック状態になるのを見ているので、母を困らせないようにと良い子にしているし我慢もしています。他の子よりしっかりしているようにも思えるし、子どもらしくないほどの事も言い可哀想に思える事もあります。マンション暮らしで、産後に気を許して話せる知人が近くにいなかった事がきつかったようです。
里帰り出産をしましたが、それまで経過は順調だったのに、早期胎盤剥離で緊急帝王切開手術を行いました。30数年間の人生で初めての手術、それに赤ちゃんを危険な状態に陥らせてしまったことで、精神的にも肉体的にも大きなショックを受けました。さらに、手術時に大量出血したためか、母乳が全く出ずすっかり落ち込んでしまいました。家族がサポートしてくれているのにも関わらず感謝の気持ちを持つどころが八つ当たりするありさま…。とにかく辛くて辛くて毎日泣いてばかりいました。状況が変わったのは、実家から自宅に戻って数週間たったころ。母乳が出るようになり自信がついたのか、その頃から育児が楽しくなりました。
産後、些細なことでイラっとしていました。特に主人にお願いしたことを自分の思うようにやってくれなかった時に、キツイ言い方で「そんなことも出来ないの!」等とあたっていました。主人は別人のような私に相当驚いたようですが、私の母が「産後はホルモンの変化でイライラしやすい。しばらくのことだけど、申し訳ない」と、影で説明してくれ、主人も我慢してくれていました。イライラして悪いと思ってもコントロール出来ず、後で自己嫌悪に陥って泣いたり、自分でもヘンだと不安だったが、家に手伝いにきてくれた母が「産後はそういうもの」と理解し、「そのうち治まるよ」と慰めてくれたことで、気が楽になりました。
周りは育児に全く理解がなく(特に夫)、育児も家事も全く協力してもらえず、自分自身は眠る暇もなく(15分程度の仮眠が一日に3〜4回だけ)、子どもも泣き止まず、精神的にボロボロでした。つい夫に「疲れた・・・」と言ったら、「外で働いてる俺に向かって疲れたって言うな!」と言われ、かなりショックでした・・・ このすぐ後、出産後甲状腺の病気(橋本病)になっていた事がわかり、少し心臓が弱っている事も発覚し、体もボロボロでした。でもこの辺りから、吹っ切れたというか諦めがついたというか、子育ては自分一人でやってやるという覚悟ができ、頑張れました。
1人目が産まれてから2ヶ月ほど、子供が私のおっぱいに直接吸い付けなくて、かなり凹んで落ち込みました。私の乳首が陥没型で出ていなかったのと、妊娠中母乳の手入れを怠っていたのが原因でした。里帰り中、産後体調も戻っていない時期に、母乳で育てるのが当たり前に考えている母の何気ない一言に涙が出ることもあるくらい、毎日落ち込んでいました。でもそれから2ヶ月くらい経った頃、いきなり直接飲むことが出来るようになりました!その途端、私の気持ちがスッキリと晴れて、急に元気になりました。
とにかく眠くて、そのせいでイライラして、夫にあたったりした。今思えば、泣いたり、イライラしたり、子どもがかわいく思えなかったのも、寝不足のせいだと思う。退院して、2日目で乳腺炎になり、週4日、一時間かけて子どもを連れておっぱいマッサージに行ったため、昼寝が一切できず、睡眠時間は細切れで3時間しかなかった。子どもも、だっこしないと寝てくれなかったので、泣くとかなりイライラしていた。
私自身は「産後うつ」まではいっていなかったと思います。ですが、とにかく里帰りしていた1カ月を含め、生後2カ月ぐらいまでは本当につらかったです。慣れない子育て。寝たいのに眠れないことが続き、夕方・夜がくるのが怖かったです。どうしても限界の時は、母や主人が交代であやしてくれました。そんな2カ月を送るうちに、ベビーもまとまって眠るようになり、子育ても軌道に乗りました。とにかく産後うつの状態の人には、まず話を聞いて何をしてほしいか希望を聞く。愚痴を言うだけでストレス発散になるのであればそれでいいし。ご主人には、週に何度かだけでも早く帰って、1時間だけでもママを眠らせてあげてほしいです。睡眠不足はそれだけでネガティブにもなるし、育児が余計につらくなります。
気分が落ち込んだり、赤ちゃんが泣いて困ってしまった時は、童謡などの音楽をかけて一緒に歌って気分転換するようにしました。童謡じゃなくても好きな曲を聴いて歌うというのもいいと思います。赤ちゃんとずっと2人きりでいるとストレスも溜まってしまうのは当たり前だと思います。何かうまく気分転換できる方法を見つけられると、気分的にもだいぶラクになると思います。後はストレスになるような事をなるべく減らす。食事の準備なども超手抜きでいいと思います。宅配とかに頼るのもありです。掃除だって、毎日しなくていいと思います。実家の母に「部屋が散らかってたって死なないでしょ。掃除なんて出来る時にやればいい」と言われ、すごく楽になったのを覚えています。
とにかく早急に専門医にかかることをおすすめします。処置が早ければ適切な薬と期間で楽に回復します。長引けば長引くほど長期間服用しつづけなければならないので。それと自分に合う医者をとことん見つけることだと思います。最初は仕方ないですが、ある期間が過ぎて自分の足で通院できるようになったらでいいと思います。うつは長期の病気です。薬の他にもカウンセリングなどの心のメンテナンスも必要になってくるので自分に居心地の悪い病院ではいつまでたっても治りません。それと恥ずかしがらずに気の置ける人には話してみてもいいかもしれません。「相談」して話を聞いてもらう、は相手の負担になってしまうのであくまでも「聞いてもらう」ことだけにするといいと思います。
とにかく、何日も赤ちゃんと二人っきりでいないこと。誰でもいいから交流を持ったほうが良いです。赤ちゃん連れの習い事をしてみるとか、地域センターなどに行って、同じくらいの赤ちゃんを持つお母さんとお話してみる、デパートや子ども洋品店などで開催されている育児相談で自分の悩みを話してみる、お住まいの地域の保健士さんに相談してみるのも良いと思います。あまり良い状態でないのであれば、心療内科に行くのもひとつの方法だと思います。一回うつになると、再発する可能性が高いのであまり簡単に捉えないほうが・・・と思いますが。
私は出産するまで20年近くずっとフルタイムで仕事をしていて、外にいる時間が長いのが当たり前という生活でした。また性格的にも、妊娠・出産の関係で家にいる時間が長くなり過ぎると、イライラしがちになったり落ち込んだりすることが予想できたので、できるだけ外に出るようにしました。産前休暇に入ってからはマタニティスイミングに頻繁に通いました。また出産1カ月後から、どんどん外出をするようにしました。そして、友達に会ったりしていろいろと話をすることで気分が明るくなることが多かったような気がします。
産後、「すぐに元気になろう」とか、他の人と比較しては駄目です。中には、産後すぐに元気になる人もいます。でも、それって人それぞれ。赤ちゃんの個性にもよるし。なので、マイペースで、のんびり過ごすことがポイントです。絶対に、自分も元気になるし、赤ちゃんも大きくなるし、すごく幸せに思える日がきます。私は一人目出産の時、その幸せな日が来たのは、生後3カ月でした。なので、とにかくマイペース、が大切です。
「ずっとこのままじゃない」と思うこと。赤ちゃんはどんどん成長するので、育児の悩む状況は変わっていくだけですが、少なくとも体力的に追い詰められるのは最初の3カ月だと思います。そこから、卒乳したら、立って歩きだしたら、一人で寝られるようになったら、と目が離せなくなって大変になることと手が離れて楽になることが半々で続きますが、「こうなるまで」と区切りをつければ、がんばれます。
とにかくせっかく一番かわいい時期を憂鬱に過ごして楽しめないのはもったいないと知ることです。母親が笑って接するようになると子どもも笑う子に育ち、かわいがり甲斐があるってものです。辛い時は旦那にちゃんと辛いと吐き出すこと。1日やそこらお金を払ってあずけたり、両親に頼ってもいいんです。家事も手抜きでよし。とにかく周りに助けを求めることが大事です。
買い物はスーパーではなく、野菜は八百屋、魚は魚屋など、個店に行くようにすると、妊婦さんや子ども連れは声をかけてもらえることが多く、そこから会話が生まれます。地域の人と顔見知りになり、繋がることで、私も子どもも外出が楽しくなりました。少し億劫でも外に出て、話をするきっかけを作るといいと思います。
お子様の人数をお伺いしました。
1人という方が過半数を超え(56%)、2人が38%、そして3人以上が6%いらっしゃいました。