妊娠初期:つわり
不妊の悩み、妊娠による身体の変化など、妊娠0〜4カ月に気になる情報がいっぱいです。
Q.01つわり対策
- Q
- 妊娠が分かった途端、気分が悪く何度も吐いてしまいます。何も口にすることができないのですが、赤ちゃんは大丈夫でしょうか?
- A
- この時期、つわりで何も食べることができなくても赤ちゃんは大丈夫です。ただし、空腹になると気持ちが悪くなりやすいので、時間を問わず果物やビスケットなど、抵抗が少ない食べ物を一口含むようにするとよいでしょう。
また、口当たりの良いさっぱりとした物を食べられるのであれば、それを食べられるだけの量で十分です。たとえば、冷や奴やそうめんなどがのどを通れば、少しでもお腹の中に入れてください。どうしても物が食べられないという人は、麦茶や牛乳など自分の好きな飲み物を取るようにしましょう。
一般的には、妊娠12週以降になると、かなりつわりは軽くなります。妊娠するとにおいが敏感になるため、この時期はにおいのきつい料理や、においが漂う暖かい料理は避けた方がよいでしょう。
Q.02通勤時のつわり対策
- Q
- 朝夕のラッシュがつらくて、会社へ通勤するのも一苦労です。混み合う車中だと座ることもできないので、仕事そのものより通勤が大変で、心身ともに疲れ切っています。
- A
- フレックスタイム(時差出勤)が導入されている会社であれば、ラッシュ時を避けた時間帯で出勤するようにしましょう。フレックスタイムがないのであれば、朝は早めに出てラッシュを避けた電車に乗り、座って通勤できるようにしたいもの。つわりで気分が悪いときは、途中の駅で降りてしまう事態も考えられるので、いつもより早めの時間帯で行動することが大切です。
お腹が目立たない時期は、周囲の人もあなたが妊婦であることに気が付かないので、早い時期からマタニティウエアを着用して、妊婦であることをアピールするという方法もあります。もし、在宅勤務制度が導入されている会社であれば、産休を取るまで在宅に切り替えてもらえるか、会社側と掛け合ってみましょう。在宅勤務になれば、通勤による辛さからは解放されるので、心身の疲労も和らぐでしょう。
現在、多くの産院では、妊娠に悪影響が懸念される方には、会社に提出する時間差通勤や休息などを推奨する書類(健康管理カード)がありますので、医師に相談するのも良いでしょう。
Q.03仕事中のつわり対策
- Q
- 空腹になると気分が悪くなってしまうのですが、仕事中なので休憩時間以外は物を食べることができず困っています。
- A
- 仕事の内容によっては、休憩時間以外だとなかなか食べることができない状況の人もいるでしょう。一口サイズの食べ物を常に携帯しておき、ちょっと席を外してお腹に入れるなどの工夫が必要です。また、牛乳は腹もちが良いので、デスク上で飲み物を飲んでもよい職場なら、少量ずつお腹に入れるとよいでしょう。
Q.04つわり・妊娠悪阻
- Q
- つわりはどうして起きるのでしょうか?
- A
- つわりが起きる原因は様々な説があり、現在でも確かなことは解明されていない状況です。有力として挙げられる説は3つほどあり、1つ目は妊娠したことによるヒト絨毛性ゴナドトロピンホルモンが影響するという説。2つ目は、胎児を異物と判断し排除する働きから影響するという説。3つ目は、精神的要因による自律神経失調症から影響するという説があります。
つわりは、妊娠4週〜16週頃まで続く人が多く、吐き気や嘔吐などの症状を言います。ただし、つわりには個人差があるため、すべての人が吐き気や嘔吐するわけではありません。また、つわりは精神的作用が大きく影響すると言われ、精神的不安要素を取り除く環境で過ごすと、いくらか軽減されてくるようです。気分転換を図るために外出したり、気の合う仲間とおしゃべりを楽しんだり、実家でのんびり過ごすなど、あなたがのんびりとくつろげる環境で、この時期を乗り切ることをおすすめします。
つわりの症状が重く、病的な状態を妊娠悪阻と言い、水分を取っただけで嘔吐するようなら受診してください。