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妊娠中のトラブル

妊娠・子育てQ&A

妊娠後期:妊娠中のトラブル

妊娠中の病気や、出産の準備など、妊娠8カ月〜10カ月の不安もこれで解決。

 

Q.01高年初産

Q
現在38歳で、初めての出産になります。高齢出産だとリスクが高いと言われますが、どの程度のリスクが伴うのでしょうか?
A
35歳以上の妊娠で一番心配されることの一つにダウン症があげられます。ダウン症は染色体の異常により起こるもので、20歳台の母親から0.1〜0.2%の発生率のところ30歳台後半では0.5%に上昇します。さらに年齢が上がると40歳台前半で1.5%、40歳台後半で3.7%となります。病院では、40歳未満の人にはあまり心配しないように言われるようです。

40歳を過ぎた人やどうしても心配な人は、羊水検査などで染色体を調べる方法もあります。羊水検査は子宮に穿刺(せんし)することが必要になり、そのために流産する可能性はないとは断言できませんので、担当の医師とご相談の上、検査を受けるかどうかを決めてください。

高齢出産の場合は、早産や妊娠中毒症などにかかる割合も少し上がりますが、すべての人がそうなるわけではなく、あくまでも個人差です。高年初産は統計から言ってそれなりのリスクもありますが、ある程度、経済的に安定していることや、精神的にゆとりをもって出産に臨めるなど、高齢ならではのメリットもあります。年齢のことはあまり気にせず、自信を持って出産に臨みましょう。

Q.02妊娠中毒症

Q
妊娠中毒症のためむくみがひどく、血圧も高めで、このままでは帝王切開になる可能性があると診断されました。どうすればよいでしょうか?
A
妊娠中毒症を治療するには、第一に食事療法です。できる限りカロリーと塩分を控えた薄味の食事を心がけ、高タンパクの食事をとるようにします。水分の取り過ぎも気を付け、体重が1週間に500g以上増えないようにすることが大切です。

妊娠中毒症と診断されている場合は、塩分を1日6g以下に抑え、大豆などのタンパク質に加え、血圧を下げるカルシウムを摂取するようにしましょう。第二に安静を取ることです。睡眠を十分に取り、疲労感を残さないことが大切です。

ただし、食事療法と安静を心がけても症状が進む場合には、薬剤による治療が必要となります。血圧が高い場合には、降圧剤などを使用して治療を行います。自己管理による症状改善が思わしくない場合は、入院治療が必要で、重症な場合は胎盤早期剥離(たいばんそうきはくり)や子癇(しかん)発作などの重大な合併症を予防するため帝王切開による出産となります。

Q.03腰痛

Q
腰痛には無縁だったのですが、お腹が目立つようになってから、腰痛に悩まされるようになってしまいました。何か良い対策はないものでしょうか?
A
お腹が大きくなると、腰に負担がかかり腰痛を訴える人は多くいます。腰痛を予防するには日常生活動作において中腰姿勢を避け正しい姿勢に心がけることです。重心の位置が変わっているため、おなかを突き出して反り返る姿勢をとりましょう。これで背骨の軸にまっすぐ重みがかかる無理のない姿勢となります。普通にまっすぐ立ったり前かがみでは、重みのかかる方向が背骨の軸からずれてしまい、腰痛の原因となります。

動けないような痛みであれば、妊娠していることを伝えた上で、整形外科を受診して治療を受けてください。

Q.04こむらがえり

Q
夜中にこむらがえりを起こしてしまう日が何度かあります。治療法はないのでしょうか?
A
こむらがえりを起こしたら、膝を伸ばした状態でアキレス腱を伸ばすように、足の親指を足の甲の方に強くすと治ります。妊娠後期に入ると、お腹の大きさで自分ではできない状況になるので、ご主人に頼んでみるとよいでしょう。

また、カルシウムが不足すると、こむらがえりを起こすという現象があるので、積極的にカルシウムを摂取する食事を心がけることが大切です。

Q.05切迫流産

Q
妊娠30週になるのですが、お腹の張りがひどく産婦人科を受診したところ、切迫早産(せっぱくそうざん)になりかけているので、自宅で安静にするようにと診断されました。このまま早産になってしまう可能性はあるのでしょうか?
A
早産とは妊娠22週から37週未満に起こる分娩のことで、陣痛や子宮収縮による腹緊(ふっきん)が頻繁にあって早産をおこしやすい状態になったものを切迫早産といいます。切迫早産になりかけている、という診断であれば、早産の可能性はあるといえます。

自宅安静と診断されたのであれば日常の家事は必要最低限に抑えましょう。必要であれば子宮収縮抑制剤を服用したり、入院して点滴を行う場合もあるので、かかりつけの医師の指示に従ってください。

Q.06張り止め薬の副作用

Q
張り止めを抑えるため、ウテメリンを服用しています。服用した時に、動悸と吐き気に襲われ身体が震えることがあるですが、これは薬の副作用なのでしょうか?
A
ウテメリンを服用すると、交感神経を刺激するという副作用があるため、人によっては動悸や吐き気、顔のほてり、手の震え、ふらつきなどの不快感が起こる事があります。ひどい症状なら医師に相談し別な処方を考えてもらいましょう。

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