妊娠後期:妊娠中の不快
妊娠中の病気や、出産の準備など、妊娠8カ月〜10カ月の不安もこれで解決。
Q.01恥骨の痛み
- Q
- 腰痛からはじまり、足の付け根まで痛くなり、後期に入って恥骨が痛くなってしまいました。よくあることなのでしょうか?
- A
- 妊娠の進行に伴い、リラキシンというホルモンの作用で骨のつなぎ目が緩んできます。骨盤をやわらかく少しでも広くする出産に向けた適応現象の一つです。
この現象が行き過ぎると骨盤のタガが緩んだような状態になって痛みを伴います。恥骨が痛くなるのもこの現象が原因です。無理に動くとますます痛みが強くなり、症状が悪化してしまうので、安静にすることです。出産後、ある程度の時間が経過すれば自然と治ります。
Q.02不眠症
- Q
- 妊娠後期に入った途端、不眠症に悩まされています。出産まで続くのでしょうか?
- A
- 出産が近づいてくると、精神的な疲れや不安が大きくなり、眠りを妨げているのでしょう。また、お腹が大きくなり眠る姿勢が制限されたり、胎動(たいどう)が頻繁に起こるため、なかなか眠りにつけないこともあります。
身体が疲れていなくて精神が疲れているとき不眠になりがちです。昼間は疲れすぎない程度に運動することをおすすめします。運動をすれば多少の疲労感が残るので、自然と眠りにつくことができるでしょう。
どうしても眠れない日が続くようであれば、かかりつけの医師に申し出て、精神安定剤を処方してもらえるか相談してください。
Q.03第2のつわり
- Q
- 妊娠35週に入りましたが、胃がムカムカして食欲がありません。つわりが復活したのでしょうか?
- A
- 妊娠後期に入ると、胎児はかなり成長しているため、子宮底がみぞおちまで上がるようになります。このため子宮の大きさにより胃が圧迫されてしまい、食べ物が思うようにとれなくなってしまうことがあります。
この時期になると、一度で食事をとることができないため、1回分の食事を2〜3回に分けて食事するとよいでしょう。出産が近づくと、胎児はしだいに骨盤の中に入ってくるため、胃への圧迫感は解消され不快感もなくなります。