産後:帝王切開後のトラブル
授乳をはじめとする赤ちゃんのケアなど、新米ママの第一歩はここからスタート。
Q.01帝王切開後のウエストニッパー
- Q
- 帝王切開で出産したのですが、ウエストニッパーはいつ頃から着用して良いのでしょうか?
- A
- 帝王切開で出産した人向けのウエストニッパーがあるので、それを着用するとよいでしょう。予定帝王切開の人はあらかじめ用意しておき、緊急な帝王切開の場合もあるので、病院の売店などにあるかどうか事前にチェックしておきましょう。着用する時期は個人差があります。ウエストニッパーの着用時期については、かかりつけの医師や助産婦さんに、聞いてみることが一番です。
入院中から着用する人もいますし、退院後に着用する人もいます。あまりきつく締め付けると傷が開いてしまうこともあるので、最初はゆるめにしておいた方がよいでしょう。ウエストニッパーを使わず、さらしを巻くという手もあります。
*ウェストニッパーとは、出産時に伸びたウェスト部分の皮膚を締めて体型を戻すもので、ショーツとはセパレートしている、腹巻き状のものです。
Q.02帝王切開後のかゆみ
- Q
- 帝王切開で出産したのですが、半年経っても傷跡がかゆくてたまりません。かゆみが治まるのはいつ頃でしょうか?
- A
- 通常は半年経てば傷跡のかゆみはなくなります。アレルギー体質の人は、その後もかゆみが残るケースも考えられるので、どうしてもかゆみが辛いのであれば、手術をした病院または皮膚科を受診してご相談してみてください。
Q.03帝王切開後の分娩スタイル
- Q
- 今回、帝王切開で出産したので、次回は経膣分娩(けいちつぶんべん)で出産したいと思っていますが、可能でしょうか?
- A
- 帝王切開した原因により、次回の分娩方法は決まります。例えば、狭骨盤、回旋異常、遷延分娩(せんえんぶんべん)などにより分娩に支障をきたした場合は、次回も帝王切開になる可能性が高いといえます。反対に、逆子や、前置胎盤、胎児切迫仮死などが原因で帝王切開になった場合、次回は経膣分娩が可能となるケースがあります。ただし、子宮に傷をつけているため、通常の分娩より慎重になります。経膣分娩をトライさせてくれる施設があったとしても、危険性が高いということを覚えておく必要があります。
もし、途中で何らかのトラブルが起きれば、帝王切開に切り替えることとなります。このように、一度帝王切開で出産すると、二度目以降は子宮破裂という危険性を伴うため、より安全なお産を希望するならば、最初から帝王切開にした方がよいでしょう。施設によっては、一度帝王切開をすると、二度目以降も帝王切開をすすめるところは数多くあります。また、一度目と二度目以降の産院が異なる場合も、帝王切開になる可能性は大きいようです。
*経膣分娩:胎児が正常な場合の通常の分娩方法を指します。