妊娠中に身体が冷えていると、お母さん自身だけでなくお腹の赤ちゃんにも悪影響があります。お母さんの感じる不調としては、お腹が張りやすい、腰が痛い、足がむくむ、足がつりやすいなどがあります。時には、切迫流産、切迫早産、逆子につながる場合もあります。また、身体が冷えていると痛みに対してとても鋭敏になってしまうので、陣痛があまりにつらかったり、有効な陣痛が続かずに時間のかかるお産になってしまう事もあります。 赤ちゃんに対しての影響としては、湿疹の出やすい体質になったり、神経質で泣くことの多い子になる傾向があります。本来丈夫な赤ちゃんは、肌がアカアカとしてつやがありますが、冷え性の場合には、肌に大理石文様が出て手足の末端が白っぽかったり、紫がかっていたりします。 自分が冷えているかどうか分からない時でも、お腹の赤ちゃんが重要なサインを送ってくれています。それは胎動です。お母さんのお腹が温かく居心地の良い時の赤ちゃんの胎動はゆったりとしていますが、冷えている時は激しく痛いほどにけったり、頻繁にしゃっくりをすることもあります。お風呂に入って温まっている時の胎動と冷たい物を食べたりした時の胎動と比べてみてください。 妊娠中の冷え予防のポイントは食事と服装です。食事はパン食よりもご飯食のほうが体温が上がります。生野菜・果物(特に南国で取れたもの)・冷たい飲み物は身体を冷やします。服装はとくに下半身を冷やさないように工夫してください。基礎体温が36.5度以上を保持できるとよいでしょう。
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